単に工業恐慌のみならず、農業恐慌、金融恐慌、資本主義の根幹に触れる通貨恐慌、本位貨恐慌に及び、しかも世界各国を巻き込み、1933年にまで至る広範囲、長期という特徴をもつゆえに、数ある恐慌のうちとくに「大恐慌」とよばれている。
1929年10月24日のウォール街のニューヨーク株式市場における瓦落は「暗黒の木曜日」といわれ、この大恐慌爆発の契機となった。
以後2か月の間に株式は平均42%の急落を告げた。
これは、アメリカが第一次世界大戦中に戦場となることなく、戦争経済から得た過度の利潤を貸付資本として「永遠の繁栄」のもとに投機的に株式投下し、株価を水膨れさせた結果の破綻であり、そのアメリカ経済の内部に過剰生産が進行していたことによる。

